ボスニア訪問参加者の感想 杵川希

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    今回はじめてボスニア訪問に参加させていただきました。
    サライェヴォにある盲学校へ視覚障害者サッカー(ブラインドサッカー)の用具を寄付することが一つの使命でしたが、無事寄贈できてよかったと思います。
    空路の乱れによりサライェヴォ入りが一日遅れ、各所の視察・訪問スケジュールが詰まっていたこともありますが、「戦争」という二文字をはじめて間近に感じた4日間、終始興奮状態にありました。

    ボスニア・ヘルツェゴビナで感じたもっとも大きな印象は、出会った方々の、懐かしさを感じるような温かさと、ひいてはこの国を形成する人々の穏やかさでした。施設の説明をしてくださった知的障害者施設「OAZA」の職員さんの木漏れ日のような柔らかい笑顔、帰り際に握手を交わしただけなのに自転車に乗って大通りまで見送りに来てくれた生徒さんなど、サライェヴォ到着後すぐ訪問したはじめの施設で、心の温かさを感じることができました。
    一方で、戦争の爪痕は想像以上でした。首都であるサライェヴォは急速に復興が進んでいるそうで、市街にはガラス張りのビルや背の高いマンションがありましたが、ボスニア内戦時も毎日新聞を発行したといわれているAVAZ新聞社のビルの向かいにあった老人ホームは、新築で入居者を募っていた矢先に戦争で崩壊してしまい老人ホームとして機能する前に廃墟になったそうで、今もそのまま残っていました。また、地方へ出ると無数の弾痕が残る家屋や、屋根が落ちて骨組みだけになった施設などが点在しており、窓枠と思われる四角形の奥にある闇は暗く重く、魂が抜けおちたようでした。
     第一次世界大戦勃発地といわれるラティンスキー橋をはじめ、ボスニア内戦で落とされたスタリ・モスト(古い橋)、遠くの山から自分を狙う銃口が常にあったスナイパー通りなど、通訳さんを介して受けた様々な説明は、無知な自分の中に刻印として残る衝撃的なものでした。また、説明してくださったすべての方たちの想いと誇りを強く感じました。
    「復興が進んではいるものの、かつての爪痕が消えていくことを考えればそれはそれで複雑な気持ちだし、観光者に対してだけでなく自分たちに対しても、戦争を戒めとして町に残すことも必要なことです。また、この国は被害者としての側面が強く世界に知られてしまっているけれど、本当はそうじゃなくて、どの民族も被害者であり加害者でもあるということをもっと知ってもらいたい。家や家族を失った人たちもまた、だれかの家や家族を奪った人間でもあるのです。だからこそ忘れてはいけないと思うのです」。
     滞在中に聞いたこのセリフは、いまも強烈に耳に残っています。もし逆の立場だったとしたら、自分はかつて日本で起きた多くのことを説明できるだろうか。質問に対し、次から次へと口をついて出てくる歴史的背景やユニークな話など、はたしてできるだろうか。

     日本人的感覚からいえば「そんな中でも」という表現になってしまいますが、この国のフットボールに対する生まれ持っての熱意には感服しました。戦争でボロボロになった家、奇麗に手入れされた小さな庭、放牧された牛や羊、そんな日常の中に必ずと言っていいほどサッカーゴールがありました。サライェヴォからトレビニェまでの険しい山道を走行中、点在する集落の中にさえ数えきれないほどのフットボール空間がありました。ゴールの多くは木か鉄でできており、中には瓦礫を固めてできたものまでありました。ゴールネットはありません。誰もが簡単に作れそうな簡素なものでしたが、青々と茂る芝生と同様に、そのニーズの高さに舌を巻きました。
     また、地元の子供たちにフットボールを教えているセルビア正教会のブラジル人シスター、イルマ・レベッカ氏や、58歳の時にボスニア内戦で右足を失いながら、73歳となった今も子供たちにフットボールを教えているコバチェヴィッチ氏、戦時中も子供の非行を防ぐためにフットボールスクールを続けたポファリチュキというクラブのガリブ・クヨヴァツ氏など、人生や命を投げ打ってフットボールに貢献する多くの人たちの真摯な姿勢に感銘を受けました。

    帰国後、欧州フットボール移籍市場や、早くも開幕した08−09インタートト杯、組み合わせが決まったチャンピオンズリーグ予備予選及びUEFA杯予選を見て、ボスニア・ヘルツェゴビナの選手やクラブが登場すると、今回訪問した多くの場所の景色を思い出します。
    ボスニア・ヘルツェゴビナという国をほんの少しだけでも味わい、勉強できたことを感謝したいと思います。ブラインドサッカーの寄付時に願った「いつか両国間で親善試合を」との夢も実現できればと思っています。ボスニア・ヘルツェゴビナという国は、命とフットボールに対して熱狂的で、屈託のない笑顔がある国でした。


    ボスニア訪問参加者の報告 柱谷宏恵

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      hiroe.info
      にて公開中

      http://hiroe0708.jugem.jp/?cid=4

      ボスニア訪問参加者の感想 杉浦策次

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        ・6月10日から14日の訪問活動であったが、まずボスニアへ訪問する移動の大変さを感じた。1本飛行機が遅れたことにより、一日現地入りが遅れたが、訪問箇所を減らさずに活動したために、強行軍となった。

        ・ボスニアの内戦から約10年が過ぎ、特に目抜きの大通りの街並みは銃痕のイメージは一部「廃墟」としては残るもののもはや復興のイメージの方が強いように感じた。(それはそれで良い事だとは思う)
        阪神大震災時でも約10年でほぼいろいろなものが震災前の水準に達したように、年月は痛みを回復させていくように見えた。(あくまで表面上は。)
        ただ、各地方への移動時やちょっとした裏に回れば、まだまだ銃痕ある家は多いし、国としての真の復興はまだまだ時間がかかりそうではある。

        ・各地で印象的に残ったのは、それぞれがそれぞれにサッカーとかかわっていることであろう。
        シスターでありながらサッカーを教える方、戦争で片足を失っても「子供にはサッカーが必要だ」とコーチをする方、戦争で施設が壊滅的であってもクラブを存続させた方、など。
        ボスニアの人々に根付くサッカーと人生の係わり合いには感動すら覚えるものであった。

        ・歴史的な場所(墓地となったオリンピックサブグランド、サラエボ事件跡、オリンピックスキージャンプ台、モスタールなど)を見学し、かつ各地のスタジアムを見学できた。
        うまく、歴史的事象の確認とサッカー、サッカーとの係わり合いなどを確認できた訪問だったと感じている。

        07-08 寄贈訪問レポート

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          13日
          ■ボスニアサッカー協会から
          感謝の意を込めてと
          ペナント ピンバッジ キーホルダーを1人1セットずつ頂きました。



          ■サラエボのサッカークラブ「POFALICKI」(ポファリチュキ)
          ボール3球(内ゼルビア1球)
          セレッソ大阪ユニフォーム寄贈
          代表者 Galib Kujovac氏と交歓。クラブの歴史や意義などを聞く。
          ゼレズニチャル・サラエボ(トップリーグ)へ選手を排出しているクラブ。
          内戦にて大きなダメージを受けた。1936年創設 72年の歴史
          戦時中でもサッカーを教え続けてきた。それは、子供たちが戦争に負けないよう、そして非行に走る事を防ぐことが大人の使命だからだと語られた。



          ■サラエボ・子供サッカークラブ
          ボール7球寄贈(内ゼルビア2球)
          セレッソ大阪ユニフォーム寄贈
          コーチ:コバチェビッチさん(73歳)と交歓。
          戦争にて、58歳のときに右足を無くす。そのために帰還後(足を失ってから)1ヵ月後にトレーナーに復帰し、子供たちを指導。理由は子供たちにはサッカーが必要だから。
          2-3年前ボスニア国内カップ戦で優勝。



          ■サラエボ視覚障害者施設
          ボール(ブラインドサッカー用)、ヘッドギア&アイマスクを2セット寄贈。
          サッカーボール1球(ゼルビア)
          小学生〜中学生が通う約100名程度の学校。視覚障害者施設はボスニアには2つしかない。グルク先生(32年間体育教師)と懇談。
          学校には、元々2個ボールがあったが、1個は破裂しており、普通のサッカーボールに金属などを入れて音が鳴るよう自作したなどの苦労話を聞く。
          今後は、ブラインドサッカーに力を入れたいとの事。



          ■NK Bosna Visoko
          ボール13球(内ゼルビア3球)
          セレッソ大阪ユニフォーム


          ボスニア・ヘルチェゴビナ ユース選手権(準決勝観戦)
          第一試合16:00スタート 
          ●NK Bosna Visoko 2vs2 FK SLOBODA○ PK2−4  

          勝利したスロボダ・トゥズラは決勝に進み、決勝でも勝利を収めボスニアユースカップ優勝 

          試合前にボスニア代表監督など一同と懇談。
          3名にセレッソ大阪ユニフォームを贈呈。
          代表監督 ピリッチ氏、
          代表コーチ バブコビッチ氏
          U19監督 ゾランブバロ氏


          14日 
          朝よりサラエボより順次出発。帰国(日本時間15日)。



          ■参考写真
          ペンション裏の風景


          07-08 寄贈訪問レポート

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            12日 
            朝サラエボ出発。
            ■トレビニェ「セルビア正教会」
            ボール5球(内ゼルビア寄贈分2球)
            セレッソ大阪ユニフォーム寄贈。
            ブラジル人シスター レベッカさんとの会見。ブラジルでのサッカー体験から現在、周辺の子供たちにサッカーを教えている。



            ■トゥルコビッチ選手との再会 
            トレビニェ市街地ホテルにて
            オシエク時代の友人のデュブラブーコ・ズリニッチ選手(現ドブロブニク)とともにシーズンオフのバカンス中のドブロブニクより、1時間半かけてトレビニェに来てくれました。
            昨年お土産として渡した、日本のTシャツを着て登場。
            セレッソのサポーターからの引退のメッセージ色紙、お土産などを渡す。
            セレッソ大阪在籍時の10番のユニフォームを渡す。
            昨季にてFKサラエボを引退、今後はコーチになるための研修を受ける予定とのこと。



            ■モスタールへ移動 世界遺産「スタリモスト」来訪。
            内戦の象徴ともいえる円形橋の爆破⇒復興。現在は、かなり観光化が進んでいる様子。
            お土産品として、戦時に使用された銃の薬きょうがボールペンなどに加工されて売られていた。



            ■FK「VELEZ」(ベレジュモスタール)のヴラプチッチ スタジアム訪問
            セルゲイ・バルバレスの選手キャリアスタートのチーム。小さなスタジアムではあるが、アウェイ側が小さく、狭く、しかも高いという造り。ホームとアウェイの関係がわかりやすいスタジアムであった。




            07-08 寄贈訪問レポート

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              11日 
              15時ごろ全員到着(ペンション)

              ■知的障害者施設「OAZA」
              ウェア一式寄贈
              セレッソ大阪ユニフォーム贈呈。
              感謝状を頂きました。


              ■サラエボ各施設・市街地視察
              サラエボオリンピック スキージャンプ会場
              国連軍駐留跡である「UN」の文字や施設への弾痕、地雷危険のための立ち入り禁止場所などに内戦の痕跡を感じる。



              コシェボオリンピック競技場にてFKサラエボJr練習見学。



              墓地となったサブグランド。


              サラエボ事件発生の橋

              07-08 寄贈訪問レポート

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                2007-2008年度で集まった募金で購入した
                サッカーボール

                当会に賛同していただき寄贈いただいた
                サッカーグッズ、ユニフォーム、サッカーボールを

                2008.6.10-6.15
                ボスニア・ヘルツェゴビナの子供たちに届けてまいりました。

                今回で6回目のボスニア訪問となりました。

                スタジアムで募金していただいた方々、

                今回賛同していただき寄贈いただいた
                町田ゼルビア様 セレッソ大阪様 大阪ダイバンズ様、ソルナシエンテフットサルスクール様

                輸送の協力をしていただいた
                ルフトハンザドイツ航空様

                ご協力誠にありがとうございます。

                寄贈内容
                サッカーボール29球
                20球 募金活動での購入
                9球 町田ゼルビア様
                ブラインドサッカーセット(ボール、ヘッドギア、アイマスク)2セット
                 大阪ダイバンズ様
                ウェア、バッグなど一式 ソルナシエンテフットサルスクール様
                ユニフォーム セレッソ大阪様

                参加者7名
                関西空港 ルフトハンザ航空 5名
                杵川 希(大阪ダイバンズ)
                里見 喜久夫(町田ゼルビア)
                杉浦 策次
                中西 思歩
                横井 素子
                関西空港 オーストリア航空 1名
                枡田 亮志
                バルセロナから現地集合 1名
                柱谷 宏恵

                10日
                関西国際空港8:15に集合。
                5名 ルフトハンザ組、飛行機遅延により、その日は急遽フランクフルト滞在。

                1名 バルセロナより16時ごろサラエボに到着 

                1名 サラエボに21時頃着




                JBHFA総会参加の報告

                0
                  本日
                  JBHFA(日本ーボスニア・ヘルツェゴビナ友好協会)
                  の総会に参加させて頂きました。

                  日時:3月1日(土) 14:00〜
                  場所:ボスニア・ヘルツェゴビナ大使館

                  内容的にも非常に勉強をさせて頂きました。
                  これからも何卒宜しくお願い致します。

                  1月30日 千駄ヶ谷駅前募金活動時の写真

                  0






                    1/30 千駄ヶ谷駅前による募金活動時、
                    プロカメラマン岸本剛さんが、募金活動風景を撮影してくれました。
                    本日送付されてきましたので、写真を数点UPさせていただきます。

                    その際には、写真撮影だけでなく、
                    フライヤーの配布の協力までしていただきました。
                    本当にありがとうございました。

                    その際の募金活動報告
                    http://blog.cro-bih.org/?eid=715756

                    岸本剛さん撮影の写真集「選手のいない写真集 06GERMANY」
                    http://www.footrack.jp/store/

                    岸本剛さんのブログ
                    http://www.footrack.jp/tsuyoshi_kishimoto_blog/

                    岸本剛さんのフォトログ
                    http://fotologue.jp/kishimoto


                    シンポジウム「旧ユーゴスラビアの素顔」

                    0
                      シンポジウム
                      旧ユーゴスラビアの素顔〜それぞれの現場から〜
                      日時:2008年2月23日(土)18:00〜20:30
                      会場:國學院大學渋谷キャンパス

                      旧ユーゴスラビア交流の場主催の
                      シンポジウムに参加してきました。



                      ■基調講演「ユーゴスラビア紛争と現在」
                      講師:柴宜弘氏(東京大学大学院教授)

                      ■講演「コソボの行方−終わりと始まり」
                      講師:中村恭一氏(文教大学国際学部教授)

                      ■講演「日常を生きるために−紛争の中に生まれた命」
                      講師:浅川葉子氏(NPO法人JEN特命担当マネージャー)

                      ■講演「旧ユーゴスラビアにおける日本の役割」
                      講師:長有紀枝氏(NPO法人ジャパン・プラットフォーム代表理事)

                      貴重なお話を聴かせて頂きました。

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